ほっとモナカのホットひと息

ブログ再開! 厭世気味にシャウトするよ。

台湾に行ってきたわんU^ェ^U その3

「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」

はい、今日の記事と全然関係ありません。

何を思ったのか、中学生のモナカが感銘を受けた『GUNSLINGER GIRL』をまた読みたくなってこの度全巻買ったんですよ。いや~泣ける。非日常への憧れと、イタリアに行きたい欲求が高まって……あれ、俺なんか忘れてね??

そうです。次の海外旅行なんて考えてる場合じゃないんです。台湾紀行を終わらせないと! ということで、『MONACA : in Taiwan Ⅲ』の始まりだ!!

その前に履歴書を書け。

 

前回のあらすじをまとめますと、千と千尋のモデルと目される九份で人の波に揉まれ、なんとか乗れた帰りのタクシーはF1レーサーも真っ青な公道暴走特急であったと、こんな感じです。

どうして九份が楽しめなかったのか考えていたのですが、きっと、独りで見るイルミネーションだったからだと思います。ただの電球ってやつですね。一人で海外に出る目標は達成しましたが、楽しむにはやっぱりパートナーが必要ですよ。いや、別に日本から出なくてもパートナーは必要ですよ。やっぱりパートナーは……視界がぼやけてきたのでやめます。

 士林観光夜市は台北最大の夜市で、誰もが一度は訪れる名所!

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タクシーから降り立ち、おばさんお姉さん達と別れて入り口に向かいます。「着いたらなにかおごってくれないかなー」なんて抱いてた淡い期待を夜道に捨て、飯にありつく戦士の兜を被りました。いざ、キャバクラ!(古い)

とりあえず目についた美味しそうな物をいただきます。胡椒餅

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見た目に騙されてかぶりついてはいけません。固めに焼かれた生地に肉汁たっぷりのスパイシーな挽き肉が詰まっているので、慎重に食べないと大変なことになります。

「あっつ!あっつ!あっ…◎△$♪×¥●&%#?!」

熱々の肉汁が手にこぼれ落ちました。悶絶しながらも空いてる手で必死にウェットティッシュを探ります。ありました。拭きます。ふぅ……。

夜市を訪れる際はウェットティッシュが必需品。このネット情報を得て買っておいたかいがありました。手はジンジンするわ彼ピッピを待ってるっぽい若い姉ちゃんにジロジロ見られるわで冷や汗が止まりませんでしたが、なんとか平らげます。僕としては胡椒が強すぎたかな。各地に名店と呼ばれる所があるので、胡椒餅食べ比べも面白いかもしれません。

街路の奥まで歩いたところで、偶然にも有名な麺線店の支店を見つけました。パクチー入りでいただきまーす。

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 うん、微妙……。なんだろう。薬膳のようなスープに柔らかくて細い麺が入ってます。不味くはないんですけどね。これもまた、食べ比べ向きかもしれません。

店内では壁掛けTVでニュースが流れてました。国軍の閲兵式かなにかの模様が長く報じられていて、国防意識の違いを思わぬ形で知ることができましたね。その後はあるカップルの特集が始まりました。2016年9月の話で、日本でも大きく取り上げられたビッグカップルですがお気づきでしょうか?そう、愛ちゃんです。(もう福原愛さんと呼ばなきゃね……)現地の人たちもテレビ画面を見て騒いでました。ホントに人気なんだな。

なんだか美味しいものに巡り会えないし火傷はするし……テンション上げるために次はどうすべきか。デザートでしょ!!早いけど

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 マンゴーの乗ったミルクかき氷!こちらこの店の夏季限定メニューです。人気店で行列ができてましたが、回転が早いのですんなりと座れました。席に届けられるや否やパクつきます。美味しい(´;ω;`)…… 削られているのは凍らせた牛乳。マンゴーはほどよく熟れていました。日本でも同じものが食べられるようになりましたが、1000円とか取ったりしますよね。スイーツ好きにはたまらない街かもしれません。あなどれないぞ台北。

 士林夜市は本当に大きいです。あたり一帯どの通りもお店です。人もごった返す中で歩き続け、しかもちょっと迷子になりました。地下街の入り口はとうとう見つけられなくて、今夜はここで離脱することにしました。暑さもあってヘトヘトですもん……。

最後にスイカジュースを飲みました。(写真忘れてる)

最寄り駅から電車に乗って台北駅へ戻りました。

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昼間はこの床が座り込んだ観光客で埋め尽くされていました。もう夜も深いのですっからかん。日系企業の進出が窺えますね。駅内には一風堂なんかもあります。

今夜の宿は台北駅からほど近いゲストハウスです。

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Boutiシティカプセルインというところです。口コミで人気で、すっごいお洒落で快適に過ごせます。ベッドもカプセルじゃなくて広々としてます。

とにかく疲労困憊な僕は寝床に倒れ込みました。計画もなにもかも吹っ飛んだ一日目でしたが、これも個人旅行の醍醐味。今は休んで明日に備えるとします。

(つづく)

非日常へのあこがれ

自分の人生に影響を与えた作品を、思い返して文章にする機会が増えました。

感銘を受けた作品について逐一感想を書くことはしてこなかったので、存外に難しい作業です。それでもなんとかやってみて気づきました。

僕は決して知り得ない非日常への思いが強いのです。まあ、みんなそうでしょうけど。

ローマの石畳を歩く少女から硝煙の匂いが香ったら、筑波の幹線道路から戦闘機が飛び立ったら、外交問題を裏で操る選ばれた血統があるなら……極端な例ですが。

けれど僕の愛するScarlettという作品で、裏社会を暗躍する男が口にします。

「俺にとっては、これが日常だ」

生まれつきの病気で長くは生きられない人にとって、病室の外の世界はすべてが非日常に映るでしょう。

非日常というのはいわば自分の知らない世界です。僕は非日常を追い求めて自衛官の予備役候補になったり、居合を始めたりしましたが、結局それは新しいことに挑戦しただけのことでした。

今、職を探す中で自分は非日常を経験したくて周りと違う業界を考えています。でもそれは自分にとっての非日常であるだけで、スクールですでに学んでいる人や以前から目指していた人にとっては日常の延長に過ぎません。

この非日常についての発見は傍から見ればしょうもないことです。僕自身そう思います。

思春期の少年少女にとって、自分の経験や気付きはとかく大きなものに見えるものです。僕は大人になりきれてないのでしょう。さりとて、大人になりたいとも思いません。

親の元で抑圧された青春時代を、僕は今からでも泳ぎ回りたいのです。体は老いても目だけは爛々と輝いたままでいたいのです。

願わくば、人生が非日常の連続であらんことを。

台湾旅行の続きを書こうと思ってた(以下、宣伝)

「彼女の唇は、さよならのカタチを描いて‥‥こわばる」

本当に、本当に遅くなりました。僕はいつまで台湾旅行を続けているのでしょう。ネタを温めていたと言いたいところですが、日々の暮らしに忙殺されていました。

ちょっとは落ち着いてきたので続きを書きます。あ、片づけたタスクの一つをここで宣伝……。

今年の冬コミ、C91二日目東R-33bにて、上坂すみれさんトリビュート短編集『TRAUMAよ言葉を紡げ!』がサークル「文学戦線上坂すみれ派」より頒布されるようなのですが、私ほっとモナカも寄稿しております。僕のファンは最低3冊買え。

 冬コミに行く人はぜひお手にとってみてください。僕の知り合いなんかで欲しい人いれば僕が代理で渡せるよう掛け合ってみます。

 ちなみに僕の作品名は、『天使様のお導き -Lead me to the future-』とかいうクッソダサいやつなのですが、ある2つの作品を意識して書きました。ヒントは記事冒頭のフレーズ、もう一つは読んだら気が狂う作品。あとは読んでのお楽しみということで……正直読まなくてもいいよ(謙遜)

 台湾旅行の続きを書くつもりだったのに、近況報告が長くなったので記事タイトル変えました(笑) 近いうちに更新します。気づけば年の瀬だ!!

箸休め

台湾旅行記が思ったより受けたようで、「次が楽しみ」なんて直接言ってくれる人もいて面映い限りです。ちょっと今夜は閑話休題とします。待ちわびてくれてる人、次の記事はなるたけ早く上げるからもうしばらくの辛抱だよ!

 

このブログを再開したのってよくよく考えると、自分の思想ノートというか、日々考えていることを残そうという思惑が働いたからだった気がします。もちろん言えないことは雑記帳に書いて本棚に仕舞いこんでますが……。

以下ではどうでもいいことを綴ります。

 

 なんとか数年生き延びてきて、強く思うようになったことがあります。それは、人には頑張れるときと頑張れないときがある、ということです。大したことないじゃないでしょ。だけど、この事をみんな理解してるなら淀んだ社会も澄んだ世界に変わるはず。

うつに苦しんでいる人がお出かけをすると叩かれます。うーん、この例はふんわりしてるかな。

飛び込み自殺した人に、最期くらいは人に迷惑をかけるなと言う人はゴマンといますね。死に方を選ぶ努力をしなければならないのでしょう。でもそれを言う人は昼飯にラーメンを食べ、夜はテレビの前で寝そべってる。正常な、健康な人です。自分を死に至らしめるような人は正常な思考を持てるでしょうか(異常者ということではなく)。許容できる範囲を超えて頑張ることを強いられた末路に違いありません。

頑張り続けられる人は、まさしく努力の天才と言われる人々でしょう。でもそんな人、なかなか出くわしません。強い人ほど折れると立ち直れないのは、努力できない自分を認められないからでしょう。しかも努力に度量衡があるはずもなく、頑張る人を見て自分も同じようにしようとしたってできなくて当然です。人それぞれ得手不得手はあるんですから。

どうしてこれを書こうとしたのか。季節はどんどん秋めくなかで、元気のない人が散見されるような気がしたから……ですかね。それもきっかけではあります。

口下手な僕は悩みを聞いても当たり障りのないことしか返しません。頭のなかでぐるぐる考えて吐き出されるのは二言三言。たまにはこういうヤミヤミ日記を書いて整理しておきます。

台湾に行ってきたわんU^ェ^U その2

「国外逃亡を果たしたモナカを待っていたのは、また地獄だった。いかにも低緯度らしい熱気と湿気。国共内戦が生み出した新たな街。欲望と空腹、浪漫と疲労とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここは中華民国のタイペイ。次回、『九份(きゅうふん)』。来週もモナカと地獄に付き合ってもらう」

 這々の体で地下鉄の駅へ戻り、台北駅から3駅目にあたる忠孝復興駅に向かいました。目指すは『千と千尋の神隠し』のモデルと噂される九份。僕はいつも心のどこかでノスタルジックな風景を求めています。地球の歩き方に載っていた写真を見て、この旅はこの場所を目にするだけで価値あるものになると信じて疑いませんでした。そういった期待は空腹と、日本より輪をかけて蒸し暑い気候にすべて持っていかれそうになりましたが……なにはともあれ、バス停を探すこととします。

個人でいらっしゃる人は少ないでしょうから、少し詳しく九份への行き方を。地球の歩き方のマップには、忠孝復興駅のすぐ近くに九份行きのバス停があるとされています。ですが、そこで待っていても乗り合いタクシーの勧誘があるだけです。日本語も英語も通じなくて、勧誘であることすら理解するのに苦労しましたが、こちらが「バス」と言えばアッチだよと指差してくれました。どうやらバス停はもっと北の方にあるようです。それに従ってしばらく歩くと長い列が見えてきます。やはりみんな考えることは同じようですね。日本語があちらこちらから聞こえてきました(見た目だけだと僕にはアジア人の区別がつきません)。運良く数分後にはバスがきました。妙にギザギザしたICリーダーに悠遊カード(Easy Card)をタッチします。そう、現地では車内両替が使えないのでカードを用意したほうが圧倒的に便利です。運賃は100元ちょっと。

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普通の路線バスなので郊外へ出て田舎道をぐいぐい進みます。時折本当に着くのだろうかと不安になるほどのどかな風景が広がります。たぶん、異国を知るにはこういった体験が一番なのでしょうけどね。二時間弱かかるのでケチらずタクシー乗ってもいいと思いますよ。さっきの話はどこへ行った

坂と急カーブが続くようになったら、まもなく九份です。

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うーん、故郷が港町だし似たような風景は見慣れてる……。

さっさとお目当てのアーケードを目指します。

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まだ日が暮れてませんが、異国情緒あふれる活気のある場所です。とりあえず食べたかったデザートをおばちゃんに作ってもらいます。

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削ったピーナッツ飴とアイス、パクチーをクレープで包んだもの。字面だけで美味しそうなので楽しみにしてました。が、なんだか微妙だ……。肝心のアイスがさっぱりしすぎというか無味で、ピーナッツのほのかな甘さをシャリシャリ楽しむだけの1品でした。

不安になりながらもお腹を満たすためにデカいソーセージを購入。これは夜市でも定番らしいので写真は撮ってません。夜市でまた食べることはなかったですけどね。想像通りの味でしたが安いし、空腹にはなんでも嬉しいのだ。

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てくてく散策します。昼の写真はあんまり本などには載らないので案外需要があるかもですね。夜に歩き回ることは考えないほうがいいです。あとでわかります。

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夜が楽しみです。ちょっと疲れたのでここらでフルーツといきましょう。

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マンゴー!! 安いし量が多い! 店のお兄さんは僕と目が合うと、「タベル? ノム?」とすかさず聞いてきました。どうして日本人だとわかるんだ。「タベル」と僕も片言で答え、海を見下ろしながら堪能しました。……熟れてないのが混じってるじゃんか(涙)

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気を取り直して次のデザート。台湾風ぜんざいの「芋圓」です。九份一の名物で、至るところにお店があります。僕は行列ができているところにわざわざ並びました。さっきのよくわからない一品と同じ轍は踏みたくないのだ。温・冷が選べるので「ツメタイノ」と店員さんにオーダー。さあ、「優しい味」と本で紹介されているこいつは僕を満足させてくれるのか……?

……優しすぎるわ!!

浮かんでいるのは、タロイモと小麦粉を練った団子、そしていろんな豆です。ここまではいいのですが、カップを満たしているものに問題があります。さながらシロップをかけ忘れたかき氷。それが夏の暑さに溶け切りそうな……そういった趣。きっと、具だけを食べろと、そういうことなのでしょう。味のない具を。ゴミ捨て場には食べてもらえなかった具たちがなみなみと積み上げられていました。君たちは悪くないよ。

気を取り直して(二回目)、散策を続けるとしましょう。お店を出るとちょうど日が暮れかかっています。

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どこから湧いてきたんだと思うくらいに日本人が増え、あちこちから「っぽいね~」「っぽい」「ああ、っぽい」と感嘆が。 ???「夕立がいっぱいいるっぽい~」

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 提灯が煌々と照らす石段……と言いたいところですが、立っているのがやっとの状態。人波は牛歩のごとく、とろとろと進みます。雰囲気もありゃしない。観光地化した宿命でしょうね。これはこれで良い経験です。

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大丈夫か、これ!? 

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昼と同じ建物。とても綺麗でした。スマホのカメラだと撮るのが難しい。いいカメラが欲しいです。

やっとのことで人混みを抜け出して、帰りのバス停に向かいます。普通の民家が建ち並ぶ静かな小道を進みながら今日の思い出を振り返りました。疲れ切っていますが、この後は楽しみにしている夜市が待ってます。台北の夜は長いのです。

九份へ個人で行く最大のネック、それは帰りです。バスはなかなか来ないくせに人はどんどん押し寄せてきます。あきらめました。タクシーにしましょう。バスの列に並んでいると乗り合いタクシーの勧誘が来ます。バスの3倍の運賃ですが、台北駅への距離を考えるとむしろお得じゃないでしょうか。話に乗ると、「ここで待っておいてくれ」と乗り合う人を待たされます。数分で、アラサーに見える日本人女性3人組が来ました。ところが彼女たちが相当厄介で……旅慣れてることをいいことに、中国語を駆使して運賃をまけてくれと係の人に迫りました。「いや、さっさと出発したいんだが……」と内心思いつつ、やり取りを眺めてると特別価格だから無理だと言われて一旦は引き下がりました。すると、今度は士林観光夜市へ同じ値段で行ってくれと頼み始めます。同時に、「いいかな、士林で」と僕に有無を言わさぬ勢いで訪ねてきます。まあ、行く予定だったのでいいでしょう。それより早く行こうよ……。

タクシーの運転手は陽気なおっちゃんで、士林行きも内緒で受けてくれました。運転までもノリノリで、路肩使って追い越しするわまったく減速せずカーブに差し掛かるわ……何の因果か助手席に座ってしまった僕は死を覚悟しました。キケンな台湾の夜道を後ろのおばさんお姉さんたちの愚痴をBGMに爆走! 「結婚した~い」って、そんなんだから男が逃げるんだろ

一時間足らずで士林に到着。台北の長い夜が始まります。

(つづく)

台湾に行ってきたわんU^ェ^U その1

「住所不定、無職のほっとモナカ容疑者は警察の取り調べに対し、『どこでもよかった』と申しており……」

……海外ならどこでもよかったんですよ。とにかく一人で外国に行きたかった。最初は韓国を考えていたのですが、一度訪れたことがあるのと、DMZツアーの予約が一杯だったため台湾にしました。北朝鮮行ってみたいよね。

スケジュールを空けて飛行機を予約できた時は台湾の事前情報が一切ありませんでした。あわててAmazon地球の歩き方を注文。雨の日に呼びつけてしまったヤマトのお兄さんの目が怖い。そういえばバックパッカーみたいな格好で行きたいな、Amazonでバックパック注文しとこう。ごめんね、ヤマトのお兄さん。たびたび来てもらって。といった感じで、急ピッチで訪台の準備をしました。本当にごめんなさい、ヤマトのお兄さん。

出発前夜は広島優勝を見届けずに早めの就寝。2時間で起床。遠足の前に眠れない性分は一生直らないんでしょうね。ぼんやりとした頭で身支度を整えました。高速バスで福岡空港へ向かいます。初めて来た国際線ターミナルは国内線とまったく違って、光の多い洗練された建物でした。セキュリティーを通過して気持ちを昂ぶらせながら搭乗。詳しくはないのですが、乗り物に、特に飛行機に乗るのが好きです。乗客は帰国する台湾人が多かったですね。

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初めて目の当たりにした台湾本土! 日本と変わんねえ……

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台湾桃園国際空港へ到着。青天白日満地紅旗がお出迎えしてくれました。

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お世話になったタイガーエア。また乗りたいね。

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この桃園空港、日本でいう成田のようなところです。台北からちょっと離れているので台北へはバスで向かう必要があります(直通の電車が来年までには開業するそうで、また訪れた際には利用したいです)。バスのチケットは自動券売機で購入できました。ビビって窓口に行けませんでした……なんのための武者修行だ。

バスを待つ客の列はかなり長かったです。たぶんここが最後尾だろうな、と並んでいるとアジア人らしきおばちゃんが英語で、「これが台北行きの列なの?」と流暢に尋ねてきます。「Maybe...」と照れながら返した後は、しばらく会話できました。香港から友人に会いに来たという彼女とは残念ながら違うバスになりましたね(笑)申し訳ないですがお先に台北へ!

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右側通行!! 韓国と違って日本車が圧倒的多数。隣の席に座ってた若い男性が「通路に荷物を置くかい?」というようなジェスチャーをしながら中国語で喋りかけてきました。気さくに話しかけるって本当なんですね。

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着きました、台北駅。ここからは例の高速鉄道なんかも走ってます。今回使うのは地下鉄だけなので迷いながら地下へ。ICカードを買うのにめちゃくちゃ苦労しました。窓口怖い……。

一駅だけ移動して、美味しいと評判の小籠包のお店へ向かいます。日本を発ってから何も食べてなくて腹ペコなのです。

……閉まってる!

……休憩時間だ!!

悲しみを引きずりながら九份へ。(つづく)

最近読んだ本

僕が抱えているしょうもない(?)後悔の一つに読書記録をつけてこなかったことがあります。小中高校生の時に読んだ本の内容はおろか、手にしたタイトルでさえうろ覚えだったりするのです。小学生までは学校の図書室で我慢するしかなかった僕ですが、中学に上がってからは通学途中に図書館が2館もあるという恵まれた環境を手に入れました。まさしく水を得た魚のように、本棚の海を泳ぎまわる青春時代だったのです。しかしながら乱読が過ぎて、読んだ内容について考えを巡らせることはあまりしなかった。記録も無い中で、自分を作り上げてくれた作品をたどることもできない。そんな後悔があります。

結局今になっても記録をつけていないので前段を書きながらため息がこぼれてしまいました。せめてもの償いとして最近読んだ本の中の2つを紹介しようと思います。「全部紹介しろよ!」って感じですが、やっぱり記録が苦手なんですよね……。

  • ルポ 居所不明児童―― 消えた子どもたち

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新聞の読書案内コーナーで紹介されていた本。似たようなタイトルのルポがNHK出版からも出ていて、メモだけでは判別できなかったので在架中のちくま新書の方を借りてきました。

このルポで扱われているのは義務教育を満足に受けられなかった子供。なんと日本の話です。昨今、待機児童の問題やゲーム機を破壊する親などが取り沙汰されていますが、居所不明児童(つまり行政が把握できていない子供)が置かれている状況は極致と言えるでしょう。誰にも気づかれず白骨化して見つかる子供、親にそそのかされて殺人を犯した子供、そういった凄惨な事件が綴られています。最悪の結末を阻止できなかったことは無論行政にも責任があります。しかしながら児童相談所はパンク寸前であることも紹介され、対応の限界を示しています。無責任な親を生み出さないためにも、地域社会の連携が必要でしょう。僕は希薄な隣人関係が大きな弊害を生み出しているように思えてなりません。

 ネタになるかなと軽い気持ちで手に取った本でしたが、目を覆いたくなる惨状を知ることができ、問題意識を深められました。

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誰よりも「死を想った」彼がこの題名の本を上梓したことに大きな意味があると思います。麻薬での逮捕が空白の10年から抜け出す契機となったことは残念でなりませんが、似たような病を患ったことのある僕としては再生を願わずにいられないのです。大きな代償を背負わなければならないことは確かですが。

読み始めはイニシャルが多く出るあたり、エッセイなのかなと思いました。何人かは特定できますし(装丁の原研哉さんは彼の友人であり著名なデザイナーです)、置かれたであろう境遇が綴られています。ただし、彼のエッセイは軽妙な語り口が特徴であったはずです。高校生の時の僕はそれに影響された部分が大きく、一方で彼の小説の陰鬱さに衝撃を受けた記憶があります。思うにこの私小説と呼ぶべき作品は、彼の新境地ではないでしょうか。時と場所が自在に移り変わる回想の数々は、新しい文体と相まって夢うつつの世界をよく表しています。最後のお話に差し掛かったとき、生への希望を彼は見いだせたのではないかと確信しました。今後の原田宗典氏に期待したいです。

 

 気が向いたらこんな感じで読書記録をつけるのもいいですね。自分の中で整理する過程では文字にする作業も大事だなと気づきました。

でも、「君は淫らな僕の女王」の感想はさすがに書けないなぁ。

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